ミル打ちの種類について
みなさま『ミル』をご存知でしょうか?
ミルとは
目次
ジュエリーの装飾技法 ~ミル~
ミルとは19世紀イギリスやフランスのアンティークジュエリーに多く使われた装飾技法のひとつで、連続した小さな丸い粒の模様です。
ミルの語源
ミルの語源は「臼で粉を挽く」「たくさんの」などの意味もあります。
ジュエリーではミルグレインとも呼ばれ、ラテン語の『千の粒』が名前の由来です。
丸い粒のミルは『千年のしあわせが続く』という願いを込め、現代ではブライダルリングにも使われています。
ミルによる華やかさ
金属の縁取りをくっきりと浮かび上がらせ、表面に光が反射することでコントラストの効果があります。アンティークジュエリーなど、価値の高いジュエリーに施されていました。
ミルの入れ方
ミルはどのようにして入れるのでしょうか?
ミルはミルタガネと呼ばれる先端が丸く窪んだ道具を使って一粒一粒入れるか、ローレットという先端に窪みが連続したローラーが付いた道具を使って入れます。
手作り結婚指輪の場合は、お客様にワックス原型制作までしていただき、指輪が金属になってから職人がミルを入れます。

ミルタガネ

ローレット
ミルの種類
ミルの中にも様々な種類がございます。
ラウンドミル
一般的な円形のミルです。
ラウンドミルでも大きさを選ぶことができ、大きさによって印象がガラッと変わります。
特殊なミル
ミルは丸いかたちの粒だけではないのです。
なんと粒ひとつひとつをクロス、ハート、アーガイルのかたちにすることもできます。
ミルを使ったデザイン
ミルを使ったデザインをご紹介します。
ミルを両サイドに入れたデザイン
ミルをセンターに入れたデザイン
ミルを片側だけに入れたデザイン
斜めにミルを入れたデザイン
終わりに
今回、ミルについてご紹介させていただきました。
シンプルな結婚指輪でもミルを入れて華を添えてみてはいかがでしょうか?