ツヤ消し加工で味わいのあるリングに変身! ~ホーニング加工について~
10月に入ってだいぶ過ごしやすい気候になってきましたが、いかがお過ごしですか?
体育祭や文化祭があったり、色々な場所へお出かけするのが楽しみな季節になりましたね(^_^)
さて今日は、指輪を味わいのある見た目に変身させてくれる、ホーニング(つや消し)加工についてです。
指輪のツヤを消すと・・・?
指輪といえば、キラキラ輝くダイヤに代表されるように、リング自体もどれだけ光って輝いているかに注目が集まることが多いと思います。
特に、ジュエルはまに入社する前の僕のように、ジュエリーに関して全くの素人は、輝いていればいるほど「素敵な指輪だ」と思いますし、ツヤがない指輪はどうなの?と感じてしまう人もいるかと思います。
ところがジュエリーの世界には、見た目を渋くしたり落ち着いた雰囲気に仕上げるために、あえてツヤ消し加工をすることがあります。それが、ホーニング加工なのです。
初めてこの技術を知った時は衝撃でした。「せっかくピカピカ光っているのに、あえてツヤを消すってどういうこと・・・?」と最初は思っていたのですが、加工がされた指輪をみてみると納得。
加工がされていない指輪と比べると、落ち着いた雰囲気のある、また一味違った指輪になっていたのです。
ホーニング(つや消し)加工ってどんな技術?
そもそもホーニング加工とは、どんな技術なのでしょうか?
一言でいうとホーニングとは、表面に細かい粒を空気の力で吹き付けることで、地金の表面に無数の細かな凹凸をつける技術で、光沢を抑えるつや消し加工のことです。
これを施した地金は光沢や艶がなくなり、渋く落ち着いた印象になります。
一般的には、ペアリングのメンズなどにこの加工がよく使用されています。
つや消し加工というと、やはりホーニング加工が一番有名かと思いますが、実はこの他にも「光らせない仕上げ」や「本来の色と違う色にする仕上げ」の方法がいくつかあります。
ここではいくつかご紹介します。
■梨地(なしじ)仕上げ
仕上げ面が梨の皮に似ているのでこの名があります。
金剛砂(こんごうしゃ)と呼ばれているガーネットの粒で、貴金属の表面に無数の小キズをつけることによって得られるテクスチャー(表面仕上げ)です。
■サティーナ(サテン仕上げ)
ペースト状の固形化する研磨剤を専用バフ布などの外周に塗布し、素材の表面に細かいラインをつけます。
この他にも、タガネで一面に模様をつける方法や、硬質ゴムで表面をこする方法などいくつか方法があります。
光らせるのではなく、あえてツヤを消して落ち着いた雰囲気にする加工の数々。
みなさんもぜひ検討してみてください!