指輪のサイズ(号数)を測る方法を写真つきでわかりやすく解説
目次
指輪のサイズ・号数を測る方法を写真つきでわかりやすく解説します
「指輪のサイズってどうやって測ればいいの?」
パートナーに、今持っている指輪のサイズを聞かれたものの、「測り方がわからない…」と悩んでいませんか?
指輪のサイズは、紙などの家にある道具を使って簡単に測ることができます!
また、指輪のサイズを正確に測るためには、いくつかの注意点も知っておきましょう。
この記事では、指輪のサイズ(号数)の測り方について、わかりやすく写真付きで解説いたします。
指輪のサイズ(号数)の測り方
「指輪のサイズの測り方は?」
指輪のサイズ(号数)を正確に測るには、次の3つのデータを揃えましょう。
- 内周
- 内径
- 第二関節と指の付け根
内周
内周とは、指輪のリング部分の内側を一周させた長さのことです。
指輪のサイズは、内周で「1号」「2号」という「号数」が決まり、
「約1mm」きざみで号数が変わっていきます。
内周を調べるには、お店で専門の道具を使って測ってもらえれば完璧ですが、家にある紙や紐を指に巻いて自分で測ってもOKです。
(※紙で指を測る詳しい方法は後の項をご覧ください。)
内径
内径は、指輪の内側の直径のことです。
内径も指輪のサイズを測るには欠かせない数字であり、
「約0.3~0.4mm」きざみで号数が変わっていきます。
内径を調べるには、手持ちの指輪を定規の上に指輪を置いて、リングの一番長い部分の長さ(直径)を確認しましょう。
第二関節と指の付け根
指輪の内周を正確に調べるには、第二関節か指の付け根のどちらか太い方の指回りに合わせなければなりません。
第二関節か指の付け根のどちらが太いかは、人によっても違いますが、ほとんどの人は第二関節の方が太くなっています。
自分の指はどちらが太いのか迷ってしまう場合は、とりあえず第二関節と指の付け根を両方測ってみて、長さを比べてみましょう。
家にある紙で指輪のサイズを測る方法
ここでは、家にある紙で指輪のサイズを測る方法を写真付きで詳しくご紹介いたします。
まず、用意するものは、次の3つです。
- 紙
- ペン
- 定規
紙はコピー用紙や付箋などの指に巻きやすい薄さで、無地のものを使います。
ペンは紙で巻いた部分に印を付けるのに使いますが、蛍光ペンなど、付けた印がわかりづらい色は避ける方が無難です。
定規は測った紙を計測するために使いますが、もし手元に文房具の定規が無ければ、「定規アプリ」を使ってもOKです。
①紙を細長くカットする
コピー用紙などを指に巻きやすいよう、適度な細さにカットします。
付箋を使う場合でも、真ん中にハサミを入れ、半分ぐらいの太さに調整しましょう。
②紙を目当ての指に巻きつける
細長くカットした紙をサイズを測りたい指の一番太い部分に軽く巻きつけます。(※ここでは第二関節に巻きます。)
指回りに紙を一周くるんと巻き付けところで一旦止めます。
ここで注意したいのは、紙を巻く力加減です。
紙はゆるく巻き過ぎても、キツく巻き過ぎてもサイズが狂ってしまうので、紙を止めたところで、指を曲げ伸ばししてみて、力加減を調整しましょう。
③印を付ける
紙を一周巻いて、重なった部分の内側にペンで印を付けます。
重なった部分に折り目を軽く入れると、重なった箇所を見逃さず、正確に測ることができます。
④定規で長さを測る
印を付けた紙の端を定規の「0」に合わせ、丁寧にのばします。
紙は指に巻きつけられていたので、ややくるんと癖が付いてしまっていますが、定規の上にまっすぐきれいにのばすのがコツです。
印を付けた紙の長さが「内周」ですので、測った「内周」をサイズ対応表にあてはめましょう。
指輪のサイズ(号数)対応表
紙などで指回りを測ったら、測った長さが指輪の何号にあたるのか「サイズ対応表」で調べましょう。
ここでは、日本国内で使われている指輪のサイズ対応表と、海外ブランドの指輪を購入する時に役立つアメリカ、ヨーロッパのサイズ対応表の3パターンをご紹介いたします。
日本
日本の指輪のサイズ対応表は次のようになります。
JCS規格 | JIS規格 | 内周 (mm) | 内径 (mm) |
---|---|---|---|
1号 | 41号 | 40.8 | 13.0 |
2号 | 42号 | 41.6 | 13.4 |
3号 | 43号 | 42.9 | 13.7 |
4号 | 44号 | 44.0 | 14.0 |
5号 | 45号 | 45.0 | 14.4 |
6号 | 46号 | 46.1 | 14.7 |
7号 | 47号 | 47.1 | 15.0 |
8号 | 48号 | 48.2 | 15.4 |
9号 | 49号 | 49.2 | 15.7 |
10号 | 50号 | 50.3 | 16.0 |
11号 | 51号 | 51.3 | 16.4 |
12号 | 52号 | 52.4 | 16.7 |
13号 | 53号 | 53.4 | 17.0 |
14号 | 54号 | 54.5 | 17.4 |
15号 | 55号 | 55.5 | 17.7 |
JCS規格 | JIS規格 | 内周 (mm) | 内径 (mm) |
---|---|---|---|
16号 | 56号 | 56.6 | 18.0 |
17号 | 57号 | 57.6 | 18.4 |
18号 | 58号 | 58.6 | 18.7 |
19号 | 59号 | 59.7 | 19.0 |
20号 | 60号 | 60.7 | 19.4 |
21号 | 61号 | 61.8 | 19.7 |
22号 | 62号 | 62.8 | 20.0 |
23号 | 63号 | 63.9 | 20.4 |
24号 | 64号 | 64.9 | 20.7 |
25号 | 65号 | 66.0 | 21.0 |
26号 | 66号 | 67.1 | 21.4 |
27号 | 67号 | 68.1 | 21.7 |
28号 | 68号 | 69.0 | 22.0 |
29号 | 69号 | 70.3 | 22.4 |
30号 | 70号 | 71.2 | 22.7 |
日本の指輪のサイズ表記は、「JCS規格」と「JIS規格」の2種類に分かれており、「1号」「2号」で表すのは「JCS規格」です。
※「JCS=ジャパンカスタムサイズJapan CustomSizeの略称」
「JIS規格」とは、ISO(国際標準化機構)が定める国際的に共通のリングサイズ規格で、内周を整数で表した「41」「42」という表記になっています。
例えば、内周が「40.8mm」の「1号」は、整数以下の「0.8」を切り上げて「JIS規格」では「41号」。
簡単に言えば、「JCS規格」の「1号」「2号」の数字に40を足せば、「JIS規格」の号数になると覚えておきましょう。
国内のジュエリーブランド、メーカーのほとんどは「1号」「2号」といった「JCS規格」を使うのが一般的です。
アメリカ(US)
アメリカ(US)と日本の指輪のサイズ対応表は、次のようになります。
日本 | アメリカ |
---|---|
1号 | 1 |
1 1/2 | |
2号 | 2 |
2 1/4 | |
3号 | 2 1/2 |
2 3/4 | |
4号 | 3 |
3 1/4 | |
5号 | 3 1/2 |
3 3/4 | |
6号 | 4 |
4 1/4 | |
7号 | 4 1/2 |
4 3/4 | |
8号 | 5 |
5 1/4 | |
9号 | 5 1/2 |
5 3/4 | |
10号 | 6 |
6 1/4 | |
11号 | 6 1/2 |
6 3/4 | |
12号 | 7 |
7 1/4 | |
13号 | 7 1/2 |
7 3/4 | |
14号 | 8 |
8 1/4 |
日本 | アメリカ |
---|---|
15号 | 7 1/2 |
7 3/4 | |
16号 | 8 |
8 1/4 | |
17号 | 8 1/2 |
8 3/4 | |
18号 | 9 |
9 1/4 | |
19号 | 9 1/2 |
9 3/4 | |
20号 | 10 |
10 1/4 | |
21号 | 10 1/2 |
10 3/4 | |
22号 | 11 |
11 1/4 | |
23号 | 11 1/2 |
11 3/4 | |
24号 | 12 |
12 1/4 | |
25号 | 12 1/2 |
12 3/4 | |
26号 | 13 |
- |
アメリカのサイズ表記も日本と同様に「1」や「2」を使いますが、実際の号数は日本と全く違うので注意が必要です。
日本では「ミリ(mm)」のサイズを号数で表しますが、アメリカでは「インチ」のサイズを号数で表しているので、同じ数字でも、全く違うサイズの指輪を指しています。
例えば、アメリカで「9号」の指輪は、日本サイズでは「18号」の指輪のことです。
とくにネット通販などで指輪を購入する時は、指輪の現物を確認できませんので、アメリカブランドの指輪をネット通販で購入する時は、日米のサイズ表示の違いに注意しましょう。
ヨーロッパ
ヨーロッパと日本の指輪のサイズ対応表は、次のようになります。
日本 | ヨーロッパ | イギリス |
---|---|---|
1号 | 41 | C |
2号 | 42 | D |
3号 | 43 | E |
4号 | 44 | F |
5号 | 45 | G |
6号 | 46 | G-H |
7号 | 47 | H-I |
8号 | 48 | I-J |
9号 | 49 | J |
10号 | 50 | K |
11号 | 51 | L |
12号 | 52 | L-M |
13号 | 53 | M-N |
14号 | 54 | N-O |
15号 | 55 | O-P |
16号 | 56 | P |
17号 | 57 | Q |
18号 | 58 | R |
19号 | 59 | S |
20号 | 60 | T |
上記の表は、ヨーロッパとイギリスのサイズ対応表です。
以前までヨーロッパは、フランス、イタリア、ドイツなど、国ごとに指輪のサイズ表記が違ってましたが、近頃では、「ISO」(JIS規格)のサイズ表を使うことが増えています。
イギリスは、独自のアルファベット表記を使っており、他のヨーロッパの表記方法とは全く別です。
イギリスが使っているアルファベット表記は、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカでも同じサイズ表記方法が使われています。
指輪のサイズを測る時の5つの注意点
「指輪のサイズを測る時に何か注意することはある?」
指輪のサイズを測る時の注意点は、次の5つです。
- 力加減に気を付ける
- むくみが出ている時は避ける
- 時間帯を分けて複数回測る
- 季節でサイズが異なる
- ブランドのサイズ展開を確認する
注意点①力加減に気を付ける
1つ目は、力加減に気を付けることです。
紙や紐などの道具を使う場合、指にきつく巻き過ぎたり、反対にゆるく巻き過ぎてしまうと、正確に測ることができません。
紙や紐などの道具を使うなら、指にくるんと軽く巻き付け、指を曲げ伸ばしして調整しましょう。
注意点②むくみが出ている時を避ける
2つ目は、むくみが出ている時を避けることです。
人間の体のほとんどは、水分でできているため、体調の変化や飲酒など、様々な原因で「むくみ」が起こります。
指輪のサイズは、指にむくみが出ている時と、そうでない時では「1~2号変わる」と言われており、むくみが出ている時に測った数値は指輪の購入時に使えません。
指輪のサイズを正確に知りたい場合は、必ず指がむくんでいないかを確認してからにしましょう。
注意点③時間帯を分けて複数回測る
3つ目は、時間帯を分けて複数回測ることです。
指のサイズは1日の中でも一定ではなく、時間帯によっても変化します。
とくに夕方~深夜にかけての時間帯はもっともむくみやすく、朝と昼で「0.5号」、朝と深夜では「2号」ほどサイズが変わってしまうことも珍しくありません。
自分の指の太さは1日にどのぐらい変化するのか、時間帯を分けて複数回測ってみましょう。
注意点④季節でサイズが異なる
4つ目は、季節でサイズが異なることです。
夏は暑さで血管が膨張し、冷たい水分を多く摂るのでむくみやすいことに加え、汗や湿気で指輪が皮膚に引っ掛かり、キツく感じる季節です。
冬も代謝の低下でむくむこともありますが、一般的には寒さで血管が収縮し、乾燥で肌がカサカサになるので指輪が抜けやすく(ゆるく)なります。
とくに結婚指輪や婚約指輪など、つねに身に付けておく指輪を購入する時は、季節によって指のサイズが変わることも考えておきましょう。
注意点⑤ブランドのサイズ展開を確認する
5つ目は、ブランドのサイズ展開を確認することです。
指輪のサイズは、ブランドによってサイズ展開が異なることがあります。
例えば、紙で指のサイズを測り、対応表に「9号」が合いそうだとしても、別のブランドでは同じサイズが「9.5号」や「8号」になっていることも少なくありません。
また、同じブランドでも、デザイン、コレクションによってサイズ展開が違うケースもあります。
自力で指のサイズを測る時は、ブランドのサイズ展開を必ず確認するようにしましょう。
お店で指輪のサイズを測ってもらう方法
「お店では指輪のサイズをどうやって測ってくれるの?」
お店で指輪のサイズを測ってもらう方法は、だいたい次の2パターンに分かれます。
リングゲージ
ジュエリーショップなど、指輪を専門に扱うお店では、リングゲージという機材を使って測ります。
リングゲージとは、様々なサイズのリングがひとまとまりになった計測器のことです。
測り方は、ワイヤーの留め具を外して、大き目サイズのリングから指に通し、自分にぴったりのサイズが見つかるまで、徐々に小さいサイズに向かって試着していきます。
国内ジュエリーショップのほとんどは、日本標準規格の「1~30号」まで測れるゲージを使用していますので、ピンキーリング(小指のリング)も測ることが可能です。
リングゲージはネット通販なら500~600円程度で売っていますので、自力で指輪のサイズを正確に測りたい方は、ぜひ購入してみてください。
自分の指輪を持参する
手持ちの指輪を持っている方は、お店に自分の指輪を持参する方法もあります。
お店に自分の指輪を持参してサイズを調べてもらうメリットは、測るタイミングに関係なく、自分にフィットする指輪のサイズが調べられる点です。
リングゲージを使えば、ある程度正確にサイズが測れますが、測る季節や時間帯によっては、誤差が出るかもしれません。
「手持ちの指輪=年間を通して自分にぴったりの指輪」ということですので、結婚指輪や婚約指輪など、ずっと付けている指輪を購入する時は、なるべく手持ちの指輪を持参するようにしましょう。
まとめ
今回は指輪のサイズ(号数)の測り方について詳しくお話いたしました。
まとめますと、指輪のサイズ(号数)を測るには、次の3つのデータを揃える必要があります。
- 内周
- 内径
- 第二関節と指の付け根
指輪のサイズを測る時の注意点は、次の5つです。
- 力加減に気を付ける
- むくみが出ている時は避ける
- 時間帯を分けて複数回測る
- 季節でサイズが異なる
- ブランドのサイズ展開を確認する
指輪のサイズを正確に測るには、お店でリングゲージを使って測ってもらうのが確実ですが、家にある紙で自分で簡単に測ることもできます。
家にある紙で指輪のサイズを測るには、紙、ペン、定規を用意し、測った長さ(内周)をサイズ対応表にあてはめればOKです。
コツさえ掴めば、誰でも簡単に身近な道具で測ることができますので、ぜひ「セルフ計測」にチャレンジしてみてくださいね。