指輪のサイズ直しは自力で可能? サイズ直しの方法とリスク、安全策も紹介
指輪のサイズを自分で、自力だけで直すことはできるのでしょうか?
通常、指輪のサイズを直したい場合は、専門の業者や、購入したメーカーに相談するのがベストですが、どうしても自力で(こっそりと)サイズを直したい、という方もいるかもしれません。
指輪のサイズ直しは自力でもできない訳ではありませんが、あまりおすすめできません。
それでもどうしても指輪のサイズ直しを自力でやる!ということであれば、せめて失敗しづらい安全策を知っておきましょう。
今回は、自力での指輪のサイズ直しについて、おすすめできない理由と、リスクや安全策もご紹介いたします。
他店で購入された物も含め、皆様の大切な指輪をお預かりし、皆様の大切な指輪をお預かりし、3週間ほどの納期でゆるくなった・きつくなった指輪のサイズを調整いたします。
※指輪の状態によってはサイズ直しができない場合もございます
目次
指輪のサイズ直しを自力でやるのはおすすめできない4つの理由
指輪のサイズ直しを自力でやるのは、あまりおすすめできません。
その理由は、以下の4つです。
- サイズ調整がうまくいかない
- 変形する
- 傷・汚れが付くリスクがある
- 売れなくなる可能性が上がる
理由①:サイズ調整がうまくいかない
自力で指輪のサイズ直しをやろうとしても、サイズ調整がうまくいかないことがあります。
指輪のサイズ直しには、それなりの技術が必要になるため、自力でサイズ調整をやろうとしても、思い通りのサイズにならないことも少なくありません。
指輪は1mmでも狂うとサイズ感が全く変わってしまいます。
自力でのサイズ調整が成功しないかもしれないことを頭に入れておきましょう。
理由②:変形する
自力で指輪のサイズ直しを無理にやろうとすると、指輪が変形してしまうことがあります。
例えば、プロの真似をして、工具で指輪を無理に広げようとしたり、圧をかけて、サイズを縮めようとした場合によく起こります。
一度変形した指輪は簡単に元に戻せず、指輪としての役割も果たせなくなるかもしれません。
せっかくの指輪を台無しにしないためにも、自力でのサイズ直しは、可能な限り避けることをおすすめします。
理由③:傷・汚れが付くリスクがある
サイズ直しのために指輪をいじり過ぎると、傷や汚れが付くリスクもあります。
そもそも指輪はもともと傷や汚れが付きやすいもので、普段から取り扱いに気を付けなければなりません。
とくに高級な指輪ほどメンテナンス費用も高くなるため、自力で指輪のサイズ直しをするには、傷や汚れのリスクも計算に入れておきましょう。
理由④:売れなくなる可能性が上がる
自力での指輪のサイズ直しに失敗すると、指輪が売れなくなる可能性が上がります。
高級ブランド、高級素材の指輪は、買取のお店に持ち込めば、売る(換金する)ことができます。
しかし、自力でサイズ直しをやったために、指輪を変形させたり、傷や汚れが付いてしまったら、指輪の価値がグンと落ち、全く売れなくなるかもしれません。
将来的に指輪を売りたい場合は、自力でサイズ直しをやるのは絶対に避けるようにしましょう。
自力でサイズ直しができる指輪の4つの特徴
これまでお話しましたように、自力での指輪のサイズ直しは、それなりに多くのリスクを覚悟する必要がありそうですよね。
でも、もしリスクを承知で自力の指輪のサイズ直しに挑戦するのなら、自力でのサイズ直しができる指輪なのかを確認しておきましょう。
自力でサイズ直しができる指輪の特徴は、次の4つです。
- シンプルなデザインである
- 加工ができる素材である
- 輪面に宝石が留まっていない
- 内部が空洞になっていない
特徴①:シンプルなデザインである
1つ目は、シンプルなデザインであることです。
らせん形など、複雑なデザインの指輪はプロでも加工がやりづらく、素人が自力でサイズ直しを行うのは簡単ではありません。
自力でサイズ直しを行うなら、「甲丸」や「平打ち」(※指輪の基本形)などのシンプルなデザインに限定しましょう。
特徴②:加工ができる素材である
2つ目は、加工ができる素材であることです。
指輪は加工ができる素材、加工はできるけど難しい素材、加工ができない素材の3つに分かれています。
例えば、人気のプラチナ、ゴールド、シルバーは、サイズ直しがしやすい素材ですが、ステンレスや銅はサイズ直しはできるものの、加工が難しく、自力でのサイズ直しに向いていません。
また、いくつかの素材が混合している指輪も、自力でのサイズ直しが難しい素材です。
自力でのサイズ直しにトライするなら、単一の素材で、自力で加工できる素材であることを確認しておくようにしましょう。
特徴③:輪面に宝石が留まっていない
3つ目は、輪面に宝石が留まっていないことです。
指輪の加工に慣れない素人が、輪面に宝石が付いてる指輪を自力でいじろうとすると、宝石に傷が付いたり、取れてしまう不安があります。
宝石付の指輪は、修理の費用も高額ですので、輪面に宝石が付いている指輪を自力で加工するのは避けるようにしましょう。
特徴④:内部が空洞になっていない
4つ目は、内部が空洞になっていないことです。
内部が空洞の指輪は「中空リング」と呼ばれ、安くておしゃれなデザインが多いことで人気ですが、修理が難しく、プロでもサイズ直しを受けてくれないこともあります。
しかも「中空リング」は凹みやすく、溶接をしようとするとすぐヒビが入ってしまうため、基本的には自力でサイズ直しができない指輪と考えてください。
指輪のサイズ直しを自力で安全にやる4つの方法
自力で指輪のサイズ直しを試してみるなら、なるべくリスクが少なくて、安全な方法を選びたいですよね。
ここでは、指輪のサイズ直しを自力で安全にやる方法を4つご紹介いたします。
方法①:リングストレッチャーを使う
リングストレッチャーとは、指輪の拡大、縮小ができるマシンです。
リングストレッチャーにもたくさんの種類があり、マシンのレベルによってできることが違います。
値段が安い1,000円台で買えるマシンは、ハンマーで叩きながらサイズを広げるタイプ、レバーと金型が付いた本格的なマシンは2~3万円しますが、指輪の拡大、縮小のどちらの加工もできるタイプです。
リングストレッチャーは操作も簡単なため、自力での指輪のサイズ調整が成功しやすいアイテムと言えるでしょう。
方法②:リングアジャスター・ピタリングでサイズ調整する
100%安全に自力で指輪のサイズ調整をやるのなら、リングアジャスターやピタリングを使う方法をおすすめします。
ピタリングとは、指と指輪の間に挟みこんで指輪のサイズを調整するポリプロピレンでできた器具で、リングアジャスターとは、指輪にグルグル巻きつけて、サイズを調整する樹脂でできた透明の器具です。
どちらも指輪そのものを加工する訳ではなく、あくまでサイズ調整を補助する器具のため、完全ノーリスクで指輪のサイズ調整をしたい方にぴったりですよ。
方法③:マニキュアを内側に塗布する
指輪の抜けやすさが気になってきた程度であれば、マニキュアを内側に塗って対処する方法もあります。
マニキュアで本気のサイズ調整まではできませんが、マニキュアを塗った部分にわずかな厚みができるため、指輪の抜けや、違和感をなくす程度の対処なら可能です。
ただし、マニキュアは皮脂に反応しやすいので、手の皮脂が指輪に付いたままマニキュアを塗ると、指輪が変色したり、滑り止め効果が薄れることがあります。
マニキュアを塗る前に指輪をよく布で拭き、皮脂を完全に落とした状態で塗布するようにしましょう。
方法④:地銀の一部をカットしてロウ付けする
「リスクがあっても、自力で本格的な指輪のサイズ直しにトライしたい!」なら、地銀の一部をカットして「※ロウ付け」する方法もあります。
「ロウ付け」とは金属を接合することで、やり方としては、指輪の地銀をカットし、簡易バーナーを使って、適切なサイズに「ロウ付け」します。
ただし、地銀を切って「ロウ付け」する方法は、それなりにリスクがあるため、高級ブランド品や、婚約、結婚指輪など、失敗した場合にあきらめがつかない指輪でやるのはおすすめできません。
リスクを承知で本格的な指輪のサイズ直しをやってみたい方は、上記の動画を参考に、ホームセンターで道具を揃え、「ロウ付け」にチャレンジしてみましょう。
まとめ
今回は、自力での指輪のサイズ直しについて詳しくお話させて頂きました。
まとめますと、自力での指輪のサイズ直しは、次の4つの理由により積極的におすすめできません。
- サイズ調整がうまくいかない
- 変形する
- 傷・汚れが付くリスクあり
- 売れなくなる可能性が上がる
自力でサイズ直しができる指輪の特徴は、次の4つです。
- シンプルなデザインである
- 加工可能な素材である
- 輪面に宝石が留まっていない
- 内部が空洞になっていない
指輪のサイズ直しを自力で安全にやる方法は、次の4つです。
- リングストレッチャーを使う
- 地銀の一部をカットしてロウ付けする
- リングアジャスター・ピタリングでサイズ調整する
- マニキュアを内側に塗布する
リスクを承知で自力での指輪のサイズ直しに取り組むのであれば、加工できる条件の確認や、注意点を抑えておく必要があります。
そして、今回本記事内でご紹介した安全策を参考に、後で後悔しない方法を選ぶようにしましょう。
もしも「やっぱりプロに任せたい」と思われた方は、AIGISの指輪サイズ直しサービスに、お気軽に問い合わせください!