結婚指輪はつけっぱなしにしない方がいい?メリット・デメリットを比較
目次
結婚指輪はつけっぱなしにしない方が良いの?
「永遠の愛」の証である結婚指輪。
いかなる時も一緒であることを実感するには、常に身に付けておきたくなりますよね。
しかし、結婚指輪のつけっぱなしには、デメリットもたくさんあります。
今回は、結婚指輪をつけっぱなしにすることのメリット・デメリットを解説します。
AIGIS編集部独自の調査結果をもとに、つけっぱなしにしている人・外している人の意見などもご紹介していますので、ぜひ参考にしていってくださいね。
この記事のポイント!
- 既婚女性で結婚指輪をつけっぱなしにしている人は全体の30%ほど
- つけっぱなしにすることで、紛失リスクを軽減できる
- つけっぱなしにすることで、傷や汚れ、金属アレルギーなどを誘発することもある
結婚指輪をつけっぱなしにしている人の割合
結婚指輪をつけっぱなしにしている人の割合は、どのくらいいるものなのでしょう。
そこで、当編集部では、既婚者女性の「結婚指輪のつけっぱなし状況」について、インターネット上で生の声を集めました。
Q.あなたは結婚指輪をつけっぱなしにしていますか?
はい | いいえ |
---|---|
29名 | 71名 |
※上記は当AIGIS編集部の独自調査結果です。
調査結果では30~60代の既婚女性100名に「結婚指輪をつけっぱなしにしていますか?」とうかがったところ、全体の70%が「いいえ」と回答。
夫婦にとって「永遠の愛の証」であるはずの結婚指輪ですが、実際はほとんどの既婚女性がつけっぱなしにしていないことがわかりました。
では、結婚指輪をつけっぱなしにしている方と、していない方は、それぞれどういう理由によるものなのか、次の項でみていきましょう。
つけっぱなし派の理由
「つけっぱなし派」の理由の1位は、「夫婦の絆の証だから」というのが大多数でした。
「はい」の理由 | 割合 |
---|---|
夫婦の絆の証だから | 70% |
取ったらつけなくなる | 15% |
紛失リスク | 15% |
ろぴろぷまん 40代 男性
はい。大切なことだから
にゃんみ 40代女性
はい。特に外す理由もないから
ぺろちゃん 30代 女性
はい。自分の性格上 とったら取りっぱなしになるので
ただ、実際の回答では、「大切なことだから」といったストレートなご意見は少なく、「とくに外す理由もないから」とやや照れ隠しのお声が多数派でした。
実用的な意見としては、「外したらつけなくなる」「失くしそうで不安」といった紛失リスクの不安で「つけっぱなし派」になった方も見受けられます。
つけっぱなしにしていない理由
「つけっぱなしにしない派」の理由の1位は「仕事上の問題」です。
「いいえ」の理由 | 割合 |
---|---|
傷になるから | 20% |
サイズがあわなくなった | 10% |
衛生面の問題 | 20% |
仕事上の問題 | 30% |
邪魔になる | 10% |
金属アレルギー | 10% |
さき 30代 女性
いいえ。仕事の時は外すように言われているので外しています。
うさぎ 40代 女性
いいえ。 外出時はつけますが、在宅時は料理や 片付けの時に邪魔になるので外しています。
まみむ 30代 女性
いいえ。少しでも傷つかないようにしたいからです 。家で家事をする時と入力する時は外しています。
夫婦にとって大切な結婚指輪ですが、実際には仕事上でつけっぱなしが難しいため、物理的につけっぱなしにできないという理由が多くみられました。
他に傷のリスクや衛生面など、「つけっぱなしにしない派」の理由は多岐にわたっています。
結婚指輪をつけっぱなしにする3つのメリット
まず、結婚指輪をつけっぱなしにするメリットを改めておさらいしておきましょう。
結婚指輪をつけっぱなしにするメリットは、次の3つです。
- 夫婦の絆を実感できる
- 既婚者の証になる
- 紛失リスクを軽減できる
①夫婦の絆を実感できる
結婚指輪は「夫婦の絆」の象徴です。
結婚指輪の発祥地であるヨーロッパでは、「夫婦の絆を一生結ぶ」という意味が込められていることもあり、ずっと身に付けておく前提のリングとして扱われています。
結婚指輪を見るたびに、結婚式で交わした「病める時も健やかなる時も」の誓いを思い出し、夫婦の絆を実感することができます。
②既婚者の証になる
結婚指輪は、既婚者の証になります。
「結婚しない派」も増えている昨今では、結婚した事実を周囲に知ってもらう意義が薄れつつありますが、今でも既婚者の方が「社会的信用を得やすい」側面は否定できません。
わざわざ口頭で既婚者であることを主張し続けるのはいささか無理がありますが、結婚指輪を常に身につけておくことで、さりげなく既婚者であることをアピールすることができます。
③紛失リスクを軽減できる
単純に結婚指輪をつけっぱなしにしておく方が、紛失リスクを軽減できます。
指輪は付け外しの回数が増えるほど、どこかに置き忘れる率が高くなり、たとえ家の中でも、トイレや排水口に落としてしまわないとも限りません。
結婚指輪を肌身離さず身につけておくことで、大切な指輪を失くす確率を少しでも減らすことができます。
結婚指輪をつけっぱなしにする4つのデメリット
結婚指輪をつけっぱなしにすることは、必ずしもメリットばかりではなく、デメリットもたくさんあります。
結婚指輪をつけっぱなしにすることで考えられるデメリットは、次の4つです。
- 傷・変色のリスク
- 衛生面が気になる
- むくみによる痛み
- 金属アレルギー
①傷・変色のリスクが上がる
1つ目は、傷や変色のリスクです。
例えば、重い荷物を持ったり、固めの鍋やフライパンにこすれさせてしまうなど、日常生活上の何気ない動作で指輪を傷つけてしまうかもしれません。
また、手の汗や皮脂、きつい成分の洗剤や化粧品などにより、変色することも考えられます。
②衛生面が気になる
2つ目は、衛生面です。
結婚指輪をつけたままにしている方の指輪は、裏側に汚れが溜まってしまうことになり、とくに石付の場合は、石のすき間に色々なカスが詰まってしまう事も少なくありません。
手を洗っていれば、指輪も洗浄できている気になりがちですが、石のすき間に溜まった汚れはなかなか落ちないため、注意が必要です。
③むくみによる痛み
3つ目は、むくみによる痛みです。
指は時間帯や季節でむくみの度合いが変化するため、とくに体重の増減などがなくても、ある日指輪がきつく感じることも少なくありません。
結婚指輪をつけっぱなしにするということは、常に金属で指が締め付けられている状態でを意味することから、むくみが起こると、痛みや腫れが出やすくなります。
結婚指輪のサイズがきついと感じたら?原因と対処法・相談先を紹介
④金属アレルギー
4つ目は、金属アレルギーの不安です。
「金属アレルギー」とは、先天的に起こるものばかりではありません。
汗や唾液で金属から溶出した「金属イオン」により、皮膚が免疫反応を起こす症状であるため、結婚指輪のつけっぱなしと金属アレルギーは密接に関連しているのです。
金属アレルギーの対策・回避方法については、AIGISではこちらの記事でも解説していますので、気になる方はあわせてご覧くださいね。
手作りペアリングでも金属アレルギーは発生する?原因と注意点を解説
結婚指輪をはずした方が良いシーンは?
結婚指輪はずっとつけっぱなしにするよりも、時と場合に応じて、はずした方が良いこともあります。
結婚指輪をはずした方が良いシーンは、次の5つです。
- 仕事(職種により)
- 料理
- 温泉・プール・海水浴
- お葬式
- 激しい運動・力仕事
①仕事(職種により)
世の中には、勤務中に結婚指輪の着用を禁止されている職種がたくさんあります。
衛生面が重視される医師や看護師、シェフ、美容師などはもちろんですが、機械工や建設作業員など、指輪の着用自体が危険性を伴う職種も少なくありません。
あるいは、結婚指輪の着用自体は禁止されていなくても、保育士や介護士など、誤って指輪で人を傷つける恐れのないデザインを選ぶなど、一定の制限を設ける職種もあります。
②料理
お料理をする時は、結婚指輪をはずす習慣をつけることをおすすめします。
「つけっぱなし派」の中には、ハンバーグやおにぎりを作る時だけはずそうとする方もいますが、汗や汚れが染みた指輪をつけたまま食材を触るのは、衛生的に不安が残ります。
「手袋を付けて調理する」という選択肢もなくはありませんが、包丁やお鍋に擦れて、指輪が傷つく恐れもありますので、可能な限り、お料理の時は指輪をはずすすように心掛けましょう。
③温泉・プール・海水浴
結婚指輪をつけっぱなしで温泉や海水浴、プールに入るのは、極力避けるべきです。
「温泉に浸かっても錆びない」と言われる素材もありますが、温泉の成分は多種多様であり、「100%変色しない」と言い切れる訳ではありません。
海水浴の塩分、プールの塩素なども、貴金属の劣化を促す成分ですので、プールや海水浴でも結婚指輪ははずすようにしましょう。
④お葬式
お葬式に参列する場合は、結婚指輪のデザインに配慮が必要です。
お葬式に結婚指輪をつけていくこと自体はマナー違反ではないものの、デザインによって、「お悔やみの場に相応しくない」と判断されてしまうこともあります。
石が付いてない、あるいは少ないシンプルな指輪であれば問題ありませんが、フルエタニティなどの華美なデザインや、個性的なデザインの指輪を選んだ方は参列に注意しましょう。
⑤激しい運動・力仕事
「結婚指輪つけっぱなし派」の方が激しい運動や、力仕事をする時は、注意が必要です。
重い家具を移動させたり、筋トレなど器具を使った運動をすると、思わぬ衝撃で指輪を傷つけ、歪ませてしまわないとも限りません。
また、指輪の着用で指を締め付けた状態のまま激しい運動をすると、お身体への影響も心配ですので、定期的にスポーツをする方や、重い荷物をよく持つ方は気をつけましょう。
つけっぱなしにしてもダメージが少ない、4つの結婚指輪の素材
結婚指輪をつけっぱなしにするのなら、長時間着用してもダメージが少ない素材を選びたいですよね。
結婚指輪のつけっぱなしにおすすめの素材は、次の4つです。
- プラチナ
- ゴールド(K18)
- ステンレス
- チタン
①プラチナ
プラチナは錆びや変色が起こりづらい素材です。
ただし、プラチナの中でも、変色が起きづらいのは純度の高いものに限られます。
プラチナの結婚指輪を選ぶ場合は、「Pt900やPt950」などの純度の高いプラチナを選ぶようにしましょう。
9種類の結婚指輪の『素材』の特徴・メリットをわかりやすく解説
②ゴールド(K18)
ゴールドもプラチナと同様に安定した金属で、他の物質に反応しにくく、変色や錆びのリスクが少ない素材とされています。
ただ、同じゴールドが含まれていても、変色や錆びる率が低いのは「K18」以上に限られ、「K14」「K10」など純度が低い素材を選ぶ場合は注意しましょう。
結婚指輪でのプラチナとゴールドの違いは?色の種類や耐久性を比較!
③ステンレス
ステンレスは、英語の「stainless」の字のごとく、「stain(汚れや斑点)」と「less(少ない)」と言われるように、酸化しにくく、錆びにくいのが特徴の金属です。
結婚指輪では、医療用にも使われる「316L」や「SUS316」などのサージカルステンレスが人気であり、シンプルなデザインのリングによく用いられます。
④チタン
チタンは、鉄よりも耐食性に優れており、ステンレスより錆びにくい金属です。
とくに海水中では、プラチナに匹敵するほど錆びにくさに定評があります。
歯科のインプラントでも使用されているほど生体親和性が高く、ヒトに対するアレルギーが起きにくいため、つけっぱなしにしても金属アレルギーが起きにくいのも特徴です。
結婚指輪のつけっぱなしに向かない5つの素材・デザイン
結婚指輪の中には、どんな人気があっても、つけっぱなしに向かない素材やデザインが存在します。
結婚指輪のつけっぱなしに向かない素材・デザインは、次の5つです。
- シルバー
- ピンクゴールド
- フルエタニティ
- 多面カット
- 幅広リング
①シルバー
シルバーは非常に人気の素材ですが、つけっぱなしにしていると、頻繁に変色しやすい性質を持ちます。
シルバー自体は「錆びやすい」訳ではありませんが、硫黄と反応する「硫化」や、塩分と反応する「酸化」が起きやすいからです。
人間の汗や皮脂には微量の硫黄が含めているため、シルバーの指輪を長期間つけっぱなしにすることで、黒ずみが黄ばみの原因になります。
②ピンクゴールド
ピンクゴールドは、配色の可愛さや美しさで人気急上昇の素材ですが、つけっぱなしにしていると、かなりの確率で錆びが起こります。
ピンクゴールドは、純金に銅や銀、パラジウムなどの金属を混ぜて作られており、とくに割金に最も多く使われる「銅」は酸素に触れることで変色しやすいからです。
ピンクゴールドの結婚指輪をつけっぱなしにするのなら、ゴールドの割合が高いものを選びましょう。
③フルエタニティ
フルエタニティの指輪をつけっぱなしにすると、ダイヤの隙間に汚れが溜まりやすく、せっかくのダイヤの輝きが失われる恐れがあります。
また、デザインが華やか過ぎることで着用シーンも選んでしまうため、結果として、付け外す頻度が増えてしまうことになります。
④多面カット
多面カットの結婚指輪は、表面の凹凸で周囲にある物をひっかけたり、傷つけるリスクの高いデザインです。
とくにお子さんのいるご家庭や、人や商品を傷つけてはいけない職種、手袋を頻繁に着用する職種の方は、勤務中につけられない可能性が高くなります。
⑤幅広リング
幅広リングの結婚指輪をつけっぱなしにしていると、かなりの率で日常生活がしづらくなることは避けられません。
幅広リングは重量も重く、指が動かしづらいため、家事やお仕事など、様々な動作に制限が
生じることになります。
まとめ
今回は、結婚指輪のつけっぱなしついて、独自調査も踏まえて詳しくお話いたしました。
この記事のポイント!
- 既婚女性で結婚指輪をつけっぱなしにしている人は全体の30%ほど
- つけっぱなしにすることで、紛失リスクを軽減できる
- つけっぱなしにすることで、傷や汚れ、金属アレルギーなどを誘発することもある
既婚女性で結婚指輪をつけっぱなしにしている方の割合は、全体の「30%」程度です。
結婚指輪をつけっぱなしにすることは、既婚者の証ともなり、夫婦の絆を実感できるだけでなく、紛失リスクの軽減にもなります。
しかし、結婚指輪をつけっぱなしにすることは、傷や変色、衛生面や、むくみによる痛み、金属アレルギーなど様々なデメリットもあります。
デメリットを承知の上で、結婚指輪をつけっぱなしにするのなら、次のように、変色やアレルギーリスクの少ない素材を選ぶことをおすすめします。
- プラチナ
- ゴールド(K18)
- ステンレス
- チタン
結婚指輪は、夫婦にとってかけがえのない宝物ですが、大切なものだからこそ、ずっと長く付け続けられるよう、素材と着用シーンを見極めるようにしましょう!