結婚指輪購入の費用負担はどうするべき?費用分担の5つのパターンを解説
目次
結婚指輪の費用負担はどうすべきか
「結婚指輪は男性・女性、どちらが費用を負担するのが一般的なの?」
「結婚指輪は2人で買っても大丈夫?」
このように、結婚指輪の費用負担をどちらがするのかで悩んでいる方も多いでしょう。
結婚指輪は夫婦の証であるとともに、特別なジュエリーだからこそ、決して安い金額では販売されていません。
だからこそ、結婚指輪の費用をどのように分担すれば良いのか迷っている方も少なくありませんね。
本記事では、結婚指輪の費用負担について詳しく解説します。
これから結婚指輪の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事のポイント!
- 結婚指輪の男女の費用負担には5つのパターンがある
- 「全額負担」「収入によって決める」「均等に負担」「お互いにプレゼントする」「両親から譲り受ける」など
- 2人の関係性や収入などを考え、2人で相談して決めることが大事
結婚指輪の平均的な相場
結婚指輪を選ぶ際は、お互いが思う予算をあらかじめ話し合っておく必要があります。
最新のデータによると、結婚指輪の平均購入金額は、一組で約28万円です。
20〜40万円台が一般的な相場ですが、指輪の素材や宝石の有無、デザインによって金額は大きく変動します。
たとえば、シンプルな素材のリングであれば手頃な価格で手に入れられますが、希少な素材を使ったり、ダイヤモンドを留めたりすると、それ相応の価格設定となります。
さらにオーダーメイドで世界に一つのデザインにこだわれば、コストはさらに上がります。
男女で指輪の価格に違い
結婚指輪にかかる平均的な費用は、男性用が約12万9000円、女性用が約15万1000円と、2万円程度の差があります。
費用に差が生じるのは、女性の指輪にダイヤモンドが留められていたり、デザインが華やかであることが多いためです。
一方で全く同一デザインの場合は、男性用の方がサイズが大きいため、価格が高くなることもあります。
デザインや素材だけではなく、指輪のサイズ感も費用に大きく関係してきます。
- 1組あたりの平均購入金額:197,000円
- 男性用結婚指輪の平均費用:109,000円
- 女性用結婚指輪の平均費用:88,000円
通常、結婚指輪はどちらが支払うべき?
従来、結婚指輪の購入費用は婚約指輪と同様に、男性が全額負担するケースが多くみられました。
しかし最近では、2人で分担するスタイルが増えているようです。
結婚指輪の支払い方法には、一概にこれが正しいという答えはありません。
夫婦それぞれの事情や考え方に合わせて、自分たちに合わせた支払いパターンを選ぶことが重要です。
結婚指輪の費用負担の5パターン
ここでは、一般的な5つのパターンを紹介します。
皆さんそれぞれの関係性や収入など、色々な要素を加味して検討・相談して、この5つのパターンからいずれかを選択する必要があります。
- どちらか一方が全額を支払う
- 収入の多い方が多めに負担する
- 二人で均等に分担する
- 互いにプレゼントし合う
- 両親から譲り受ける
①どちらか一方が全額を支払う
収入格差がある夫婦の場合、片方が全額を負担するパターンもあります。
また、男性の中には「頼りになる存在であることを示したい」と、積極的に全額を支払おうとする方もいるようです。
その一方、女性の中には男性から指輪をプレゼントされることに憧れる方も少なくありません。
例えば、結婚式を挙げなかったり、婚約指輪がなかったりする場合は、男性側が「その分、結婚指輪は自分が出すべきだ」と考えるケースもあるようです。
また、男性側から婚約指輪をもらった女性が、お返しに結婚指輪を購入するケースも見られます。
②収入の多い方が多めに負担する
収入に開きがある夫婦の場合、高収入側が多めに負担するパターンもあります。
「全額を支払ってもらうのは気が引ける」
「自分の方が収入は大きいけど、2人の指輪だからこそ相手にもう少しは負担してもらいたい」
と考えている方もいるようですね。
一般的に女性用のリングは、素材やデザインから男性のリングよりも高くなる傾向にあります。
そのため、「自分がつける指輪の方が高いのに、相手に全額を支払わせるのは申し訳ない」と女性が感じるケースも少なくないのでしょう。
結婚指輪は一生身につけるものですから、本当に気に入ったデザインを選びたいはず。
男性側の予算の範囲外だった分を女性側が追加で支払えば、お互いに納得した形で指輪を購入できるでしょう。
③二人で均等に分担する
収入格差が小さい夫婦であれば、2人で均等に分担して支払うケースも多く見られます。
両者のリングがほぼ同じ価格であれば、均等に分担しやすいでしょう。
「自分が身につけるものだから、自分で払いたい」という意見もあります。
また、結婚する際は、結婚式の費用や新婚旅行の費用などさまざまな費用がかかります。
結婚に伴うさまざまな費用のために、2人で共同で資金を貯めているカップルも少なくありません。
その共通の貯金から支払えば、「どちらが多く払うべきか」を気にする必要がなくなるので、後から揉めることもないでしょう。
私が担当したお客様の中には、2人の共通の貯金からお金を出して結婚指輪を購入している方も多く見られました。
お互いが均等に費用を出し合うからこそ、自分の意見を言いやすく、納得できる結婚指輪を購入できたと満足しておられた方が多かったです。
④互いにプレゼントし合う
互いに相手の分を支払って、お互いにリングをプレゼントし合うパターンもあります。
互いにプレゼントし合う方法のメリットは以下の通りです。
- 2人の絆を感じられる
- リングを見る度に幸せを思い出せる
- リングに対する特別な想いが深まる
- 支払い額を平等に保てる
指輪を直接プレゼントすれば、お互いへの愛情が深まります。
「自分のために買ってくれた」リングを見る度に幸せを感じられるでしょう。
お互いにプレゼントし合えば、費用の負担も平等になるため、相手に申し訳なさや気が引ける思いを持たずに済むのもメリットの1つです。
⑤両親から譲り受ける
日本ではあまり一般的ではありませんが、海外では結婚指輪を両親から譲り受ける習慣もあります。
これは「ビジュ・ド・ファミーユ」と呼ばれる、欧州で古くから伝わる風習です。
直訳すると「家族の宝石」となり、家族の幸せを願って宝石につつまれた想いを受け継いでいくというロマンティックな文化です。
また、結婚式に「サムシング・フォー」というイギリスの習慣を取り入れている方も多く見られます。
これら4つの言葉にちなんだアイテムを結婚式で身につけておくことで、幸せな結婚式になる、という言い伝えです。
- サムシング・オールド
- サムシング・ニュー
- サムシング・ボロード
- サムシング・ブルー
例えば両親や祖母から結婚指輪を譲り受けることで、サムシング・フォーの一つである「サムシング(何か)・オールド(古いもの)」を取り入れたことにもなり、幸せな新生活が待っていると言われているのです。
ちなみに、譲り受けた指輪はリフォームすることもできます。
リフォーム代は10万円前後が相場で、新品を購入するよりコストを抑えられます。
結婚指輪に伴う費用を抑えたいけれど、ロマンチックな結婚指輪が欲しいと考えている方にもおすすめの方法です。
ただしデザインによっては難しい場合もあるため、事前の打ち合わせが重要です。
後からのトラブルを避けるためにも、譲り受けた指輪をリフォームする際は、事前に両親にしっかり伝えておきましょう。
AIGISでも指輪・ジュエリーのリフォームサービスを行っています。
興味がある方は、こちらもぜひご参考ください。
結婚指輪の支払い方法
多くのショップでは、成約時に全額を支払う形が一般的ですが、内金を払い、受け取り時に残金を支払う方法を取り入れているところもあります。
ここからは、結婚指輪の一般的な支払い方法を見ていきましょう。
①現金払い
最も一般的な支払い方法などが、現金払いです。
事前に現金を準備する必要がありますが、支払い金額以外に余計な費用がかからないメリットがあります。
また、現金での支払いであればほとんどのショップが対応しているため、支払い時のトラブルを避けられるでしょう。
一方で、高額な指輪の場合は現金の準備が大変である可能性があります。
余計な諸費用を支払わなくて済むものの、カードのポイントなどもつかないため、お得に結婚指輪を購入したいと思っている方には向いていないかもしれません。
②クレジットカード払い
クレジットカード支払いも一般的な支払い方法の1つです。
クレジットカード払いの場合は、ポイントやマイルの付与、分割払い、リボ払いなど、カード会社によってさまざまなメリットあります。
中には、ショッピング保険などの特典もあり、指輪を無くした場合も迅速に対応してくれる場合もあります。
しかし、クレジットカードの場合、長期の分割払いやリボ払いを選ぶと、金利手数料が上乗せされてしまうため、注意が必要です。
③分割払い
一括での指輪の支払いが難しい場合は、分割払いができるショップもあります。
一部のショップではショップローンを用意しており、初期費用がかからず、長期の返済期間が設定できるのが大きなメリットです。
また、手軽な分割払いの方法として、クレジットカードの分割払いサービスを活用するのも一つの手です。
ボーナス払いや残高スライド方式など、自分の生活スタイルに合わせて設計できるので、月々の返済負担を減らせるでしょう。
ただし、手数料がかかるため、総額が高くなってしまう点には注意が必要です。
結婚指輪の購入時のローンについては、こちらの記事でも解説していますので、あわせてどうぞ。
婚約指輪・結婚指輪でローンは組める?3種のローンの特徴を解説
結婚指輪購後のアフターフォローの費用はどちらが負担する?
最後に結婚指輪をなくしてしまった場合や、アフターフォロー、メンテナンスを受ける際の費用はどちらが負担するケースが多いのか見ていきましょう。
①結婚指輪をなくした場合
2人の絆を象徴する指輪を紛失してしまうのは、どんなに気を付けていても起こりうる事態です。
そんな万が一の場合に備え、一部の店舗やブランドでは、割引価格での再購入サービスを用意しています。
ただし、指輪の価格が高額なことが多いため、全額保証を用意しているショップはほとんどありません。
クレジットカード会社の付帯サービスでは、盗難の際に補償が受けられることがありますが、紛失には適用されないのが一般的です。
そのため、指輪を外す際は落としたり、忘れたりしないように細心の注意を払いましょう。
もし結婚指輪をなくしてしまい、紛失保証も受けられなかった場合は、正直に相手に話した方が良いでしょう。
その上で、2人で費用を出し合うのか、なくした自分が購入するのかを決めることが重要です。
②結婚指輪のメンテナンスをする場合
結婚指輪は2人の誓いの証しであり、永く愛着を持って着けていきたいものです。
永くつけ続けるためには、サイズ直しやクリーニングなどのメンテナンスサービスが重要になってきます。
大切な指輪を長年身に付けられるよう、無料でアフターメンテナンスを提供している店舗やブランドが多いです。
ただし、オリジナルの複雑なデザインや希少な素材を用いた指輪の場合は、専門的な手入れが必要となり、一定の費用がかかる場合もあります。
指輪選びの際は、メンテナンスの料金についても確認しておくと良いでしょう。
AIGISのアフターフォローサービスについては、こちらの記事にて詳しく解説しています。
まとめ:結婚指輪の費用負担はお互いの状況に合わせて決める
以上、結婚指輪の費用負担どうするべきなのかについて、でした。
この記事のポイント!
- 結婚指輪の男女の費用負担には5つのパターンがある
- 「全額負担」「収入によって決める」「均等に負担」「お互いにプレゼントする」「両親から譲り受ける」など
- 2人の関係性や収入などを考え、2人で相談して決めることが大事
結婚指輪は2人にとってかけがえのないものだからこそ、決して安い金額で購入できるものではありません。
決して安いアイテムではないからこそ、どのように支払うか2人でしっかり話し合うことが大切です。
一方的に相手に求めると、後々トラブルになりかねません。
お互いがどこまで負担するのか、しっかり話し合った上で、購入することが大切です。